「突っ立ってないで、おいで。別に悪い事じゃあないんだから…」


先生は布団に入りかけだった







「……悪い事じゃないんですか?生徒と…寝るなんて」


先生はあまり
気にされてないみたい



「何もしなければ問題ないよ。…ほら」



私はおずおずと
布団の近くまでいった




「……し失礼します、」


恐る恐る 布団にはいる


「はい、どうぞ…。お嬢様」



ふっと先生は
私に布団をかけた




―お嬢様



「…ありがとうございます」




先生の身体が近くて
ドキドキする





「………、どうかした?」



「寝れません…。初めて男の人と寝るから、」




初めて……先生と眠る



私の好きな人と。






「俺が初めて…か、」


サラサラと先生は
私の髪を手ですかす






「………瑠璃子さん俺のどこが好き」



「…え……、」




好きなところ



えぇと 優しいところ?
真面目なところ、





「…優しい所です。誰にでも分け隔てなく優しくて、」




優しいくて、でも
誰にも心を見せない



悲しいけど
人に優しくして笑う



「…あと、……」