恭也くんは分かったよ、と言って
スパイクを脱ぐ。そして帰ってしまった。

海來と恭也くんって仲いいのかな?

「海來と板野くんって仲良いよね?
付き合ってんの?」


「まさか、ただの悪友。
アイツちゃんと好きな人いるもん。」


「へええ・・板野くんって
モテるよね、後輩人気凄いよね・・」


「そうなの?」


「杏南はそういう情報に疎いねぇ・・
もう少し収集したら?」


「うるさいな/// 」


歩きながら話す。そして更衣室に向かう。
ガチャッ、アタシたちは更衣室に入って着替える。
かなり汗掻いたもんね・・うわっ、汗びっしょり。
スゴッ・・みんなバッチリお洒落にしてんじゃん・・
アタシはサロペット。このスタイルが1番好きだ。

基本アタシはスカートははかない。
メイド服はしょうがないけど・・

「さて杏南の家行こうか。
そろそろお腹空いたし?」

「えっ?家来るの?
まぁいいけど・・渉とかいるけどいい?」


「いや、気にしないから。」


紗羅はしきりに携帯を気にしてる。
不意に嵐の曲が流れる。確か紗羅は嵐好きだっけ・・
嬉しそうに携帯を開いて、何かを確認する。
携帯を返信し、顔を上げる。
なんかアイコンタクトしてるようだ。
なんかアタシに内緒で何かしてんのか?


「いいって。行こうか、」


紗羅の一言で結局、家に向かうことにする。
さっきのやり取りが腑に落ちないが・・
競技場を出る。空は快晴で太陽の光が気持ちいい。
まだ夏ではないから丁度いい温度だ。