「あれ?香穂ちゃん、ニヤけてる?」



百合さんに言われるまで口元が緩んでいたのに気付かなかった。



波留さん……



やっぱり私は波留さんの事が好きになっちゃったみたいです、私。



百合さんに今日何度目かの誤魔化し笑いをしながら、エレベーターへ乗りこんだんだ。