「じゃあこれ」



ドンと目の前に置かれたのは大量の冊子。


な……何ですか、これ?


たぶん、今の私はかなり目が大きくなってると思う。


領収書……?


表紙の紙が薄いからその下にある印刷されたページの上の方に"領収書"と書かれている。


だからその冊子が領収書だって分かったんだけど。


たまにバイトで書く事はあるけど、市販されているものしか見た事のない私は、波留さんの机の上にある鞄からいろんなものが出てくるのをただ見てるしかなくて。



「これが社判、これが角印」



ゴムの会社判と四角い印鑑、スタンプ台と朱肉が大量冊子の上に置かれ、私はただ波留さんの行動を見守るしか出来なかった。