聡君も同感だったらしく、百合さんはさらに喜んでウフフと笑いながら、ふと視線を私の後ろへと向けた。
「ねぇ、話題変えちゃうんだけど、あれって香穂ちゃんが持ってきたものだよね?」
指は韓国のお土産を指していて、私は先週韓国に行った時に買ったお土産だと説明。
「チョコ?わぁ!食べたいなぁ」
「……チョコ……?」
百合さんは今にも箱を持ってきそうな勢いで立ち上がろうとした時、眠そうな声が聞こえ、3人で声のした方向を見ると……
フワァっと欠伸をして起き上がった波留さんだった。
目をゴシゴシ擦っている姿は初対面の時には考えられないぐらい可愛くて。
――なんだ?このギャップは?

