「だから無理に忘れなくても、波留さんに想いを伝えた。ダメだったから次は波留さん以上の人を見つけようって思えばいいんじゃない?今は無理だとしてもさ」



そう思えるように2人は香穂ちゃんと向き合ったんだと思うよと言われ、私は頷くしかなかった。


きっと百合さんは私以上に悩んだと思う。


波留さんも苦しかったと思う。


だけど彼らは私の気持ちを大切に考えてくれた。



似た者夫婦……



今はまだ傷口が開いて血が流れているけど。


いつかかさぶたが出来て、痛みがなくなったら……



「百合さんに謝ろう……と思う」