部屋のドアを開けてくれた茜はそのままベッドまで運んでくれて、ゆっくりと座らされる。 「何があったの?」 私の前に周りしゃがみ込んで下から俯く私を覗きこむように話しかけてくれる。 その目がすごく心配してくれていると分かると…… 「っ、あっ、かねっ、ひっく……」 もう完全に涙腺が崩壊した私は大声で泣きながら茜に抱きついた。 一瞬ビクッと肩を震わせたもののそのまま私を優しく抱きしめてくれて。 茜はずっと私に胸を貸してくれていた。