俊さんも評論家の先生と百合さんが知り合いだとは知らなかったらしく、親しげに話す2人を半ば唖然として見ていて。
「確か……結婚したって葉書をもらったと思うんだけど」
「えっ!覚えてくださってたんですか?」
「あぁ。これだけ綺麗で熱心な生徒はねぇ。さっきここを通った時に顔を見てあれ?って思ったんだ」
少しだけ怪しい視線に変化した先生に気付かないのか百合さんは本当に嬉しそうで顔が真っ赤になっている。
「今回、先生がこちらに来られる事を聞いて是非お会いできたらと思って主人に無理を承知でお願いしたんです」
「あぁそういえば」
先生は何か思い当たったのか突然キョロキョロと周りを見渡しながら百合さんに告げた一言。

