Fall In Love~5日後の恋の行方~




「波留さん、今戻りました」



充君が微笑みながら立っていた。



「おっ、早いな。じゃあ俺も休憩に行こうかな」



波留さんは立ち上がると私の向かい側へ移動し、充君が横に来る。



「じゃあもう少し頑張ってな」



波留さんは私達に笑いかけるとエレベーターへ向かって歩き出していて。


私は口を開けたまま、呆然としていた。


何を聞こうとしてたんだろう?


ドキドキと心拍の上がった心臓を落ち着かせようと深呼吸する。



「いらっしゃいませ」



充君の声に顔を上げると、お客さんが立っていた。





結局、イベントが終了するまで波留さんが受付に戻ってくる事はなく16時を過ぎ無事に初日が終了した。