「えっ、思ったより……」
「若いって言いたいんだろ?」
落ち着いた物腰はもう少し上だと思ってたから、取りあえず笑って誤魔化してみた。
だけど、お互い相変わらずエレベーターの方を見ていて。
「……身長は?」
「176センチ」
「体重は?」
「プッ!誘導尋問みてぇ」
波留さんは笑ってたけど、私にとっては今日初めて知る事ばかりで。
こうして考えると、波留さんの事が好きなのに何も知らない自分がいて
少しずつ『大久保波留』という男性に近づいているような気がする。
「体重は秘密って事で」
笑いながら片目を瞑る波留さんの笑顔に胸がドキドキし始めて。
――彼女はいますか?
波留さんの顔を見て口を開きかけたその時

