Fall In Love~5日後の恋の行方~




その指輪は波留さんの細い指にすごく似合っていて。

よく目を凝らすと小さい石が埋め込まれている。

だけど私と波留さんの距離ではその石が何なのか分からなくて。



「じゃあイベントが始まったらまた来るから」



ヒラヒラと手を振って波留さんは会場へ戻って行った。



それから30分はあっという間で、波留さんに呼ばれて長テーブルの下に置いていた鞄を手に取る。



「あとの2人はロビーに居るから、ゆっくり食べておいで」



私達バイトの休憩を同じ時間に合わせてくれていたみたいで、「行ってきます」と頭を下げてエレベーターへ向かった。