「私だって何か付けたかったのにぃ」 波留さんの背中が完全に見えなくなったところで、やっと言えるとばかりに口を開いた百合さんに私は笑いながら 「その結婚指輪が素敵過ぎるんですよ。それは百合さんが選んだの?」 「あっ、ううん。旦那が見立ててくれたの。詳しいのよ」 ちょっと照れたように答えてくれる百合さんはやっぱり幸せそうに見えて。 「じゃあ持ち場に着こうか」 俊さんの言葉とともに聡君はヘルプの女性社員の元へ、百合さんは俊さんと一緒に そして私は充君の待つ受付へと向かった。