宝石の展示会って聞いてすっごく楽しみだったんだ。
綺麗なものを見たら目の保養になるでしょ?
たくさんのアクセサリーに目を輝かせていたんだけど前からの視線にふと顔を上げた。
波留さんは顎に手を当てて少し考えてから、ちょうど真ん中にあったプラチナの指輪を手に取った。
『香穂、これ付けてみて』
渡されたのは幅の厚みがあるものの全体にリーフの透かし彫りがされている。
リーフの真ん中にアメジストの紫がさりげない存在感を出しているもので。
今までつけた事のないデザインだけど、私の指に似合うのかな?
恐る恐る波留さんから指輪を受け取り、入りそうだと思った左手の中指を指輪に通してみる。

