靴を履いてジャケットを羽織る。
「いってきます」
ダイニングから顔を出した母親に告げると玄関の扉を開けて外に出た。
電車はちょうどラッシュの始まる時間。
だけど市民ホールへ行く時より時間が早いため、少しだけましな人混み。
電車に揺られながら想うのはやっぱり波留さんの事。
波留さんって今日はどんな恰好なんだろう?
ジャケットを羽織ってるのは見た事があってもスーツ姿は見た事がないのだ。
黒かな?紺かな?
だけどあの茶髪だとかえって普通のスーツだと浮いちゃうかも?
でも波留さんなら着こなしそう。
そんな事を考えているとあっという間に駅に到着。

