「今回はホントにいい人達に恵まれたって思ってる。だからあと2日、俺に、俺達に力を貸してほしい」



そう言って立ち上がり頭を下げた波留さんに私達は同じように頭を下げた。



「じゃあ、明日8時半に」



波留さんが最後に言葉を締めくくると、俊さんが「今日の分ね」と日給を持ってきてくれた。

伝票にサインをして鞄に入れる。

確認しなくても、俊さんならきちんとしてる事も分かってるから。


3人で「お疲れさまでした」と声を掛けてからドアを開けて部屋を出る。



「明日、楽しみだなぁ」



聡君の呟きに私と百合さんも頷く。


いよいよ明日……


3人で頑張ろうと気合を入れながら家路に着いた。