そして、ようやくお昼―…




南:「あ!屋上、開いてる!」

真梨奈:「ほんとだ…!」

花:「ラッキー!」


とりあえず、人がいない所と選んだ屋上。いつもは、閉まってるはずなんだけど…。まぁいっか!



皆で、座ってお弁当を拡げる。


真梨奈:「で、話してよ?奈緒!」

真梨奈の言葉に皆が真剣に私を見る。



「…うん。高木先生だよ。」

コソッと声を小さくして言うと


南・花:「やったーッ!!」

と2人が両手を上げて喜んでいる。

「……?」

ポカンとする私に、真梨奈が頭に手を当てて、

真梨奈:「はあ〜…くそ、負けた。まさか本当に高木先生だったとは!」

南:「真梨奈!!」 花:「アイス!!」

と2人は、真梨奈に手を差し出す。

訳の分からない私は、どういう事か聞いてみると、


真梨奈:「実は、奈緒の同居人が高木先生か先生じゃないかで、かけをしたの!」


南:「私、高木先生!!」
花:「私も!負けたらアイス1個なの!(笑)」

何やってんだかこの人達は…。


「…だから、皆そんなに同居人のこと気になってたんだ…。」


ようやく納得…。