たった1年のはずなのに、時間が進むのが遅い!


父:「奈緒、おっ帰り〜!」


あまりに能天気なお父さんを見て、シンミリしてた気持ち半減。


「何だ、もっと寂しそうにしてると思ってたのに…。」


結局、寂しがってたのは私だけか、ってふてくされる私。

‥そんな自分に気付いてまだまだ子供だなって自覚する。


ダメダメ!しっかりしなきゃ!!


父:「はっは、寂しいが、1年なんて早いもんだ。奈緒には高木君がついててくれるからな。お父さんは安心!!
じゃあ、今から奈緒の行きたい所連れてってやる!少ししか時間ないけど、何か食べたいものは?」


「…、高木君?私がお世話になる所って、高木さんって人なんだ。」


父:「ああ、そうそう!!ご飯の時に言おうと考えてたんだ。じゃあ、車に乗りなさい。」


そう言って、先に車に乗り込む勝手な父。

まだ、制服だし、用意もできてないのに…。