パチッと目が合い、思わず自分の中の何かが溢れ出してくる。



「その、何で無理に頑張るんですか!…疲れた時くらい言って下さい!…我慢しないで下さい。…何でも言って下さい。私にだって、心配させて下さい。…ってことを言いたくて…ですね…。」


って何言ってんだろ私…。

かぁっと熱くなり、また下を向く。


「その、だから…えっと…。」



高木先生:「っ!ははははっ!」



高木先生のその笑い声に、驚いて先生を見る。


「!!何で、笑うんですかっ!人がせっかく…」


高木先生:「悪い悪い!!」


ポンポンと大きな高木先生の手が私の頭を叩く。


高木先生:「いや、嬉しいよ。ありがとう。」


にっといつものように笑い、ごちそうさまと言って空っぽの食器を流し台に持っていく高木先生。


その後に続いて私も自分の食器を持っていく。


ニコニコと嬉しそうな高木先生を横に、何だか恥ずかしくなる。



高木先生:「吉崎もそうゆうの言えよ?」


「…え?」


高木先生:「何かあったら相談でもなんでも聞くってこと!!風呂入ってくる。」


そう言って先生は、私の髪をクシャッとしてリビングを出た。