高木先生:「悪いな!風邪、このまま移らなきゃいいが。」


そう言って、スーツから部屋着になった高木先生が、私の作ったご飯を食べてくれる。



無理してないかな?



少し心配になる私。


風邪移さないようにとか逆に私を心配する高木先生にちょっとムッとしてお箸を下ろす。





高木先生:「…ん?どうした?」



「…別に、何でもないです…。」


私って、何でこんなに素直じゃないんだろ。


そう思い、またお箸を動かす。


高木先生:「…?」



「風邪…辛かったら言って下さいね…。」



下を向いてボソッと、言葉にした。


だって…、そうやって疲れてるの我慢して頑張って、また倒れられたら怖いんだもん。










ねえ、高木先生、私だって先生のこと心配したいんだよ。



ちょっとでも力になりたいって思っちゃう。






私の言葉の返事がない高木先生に、余計なこと言っちゃったかなと不安になり、チラッと先生を見る。