だって意味が分からない!
何だか、私だけ置いていかれたみたい。
まだ、心の整理もついてないのに、
バンッと屋上のドアを開けると、広がる青い空。
カラッと晴れた空が憎らしい。
「雨降れよっ!」
ポタポタと渇いた床に、落ちる私の雨。
泣くもんか!
拭いても、拭いても、溢れ出す涙が無償に悔しくて。
…花は、どう思ってるの?
亮、フラれたの?
花、何で謝るの?
断ったからって何?
ガクンと膝に力が入らなくなって床に手をついた。
「はぁ、…うっ…意味…分かんないッ。」
私は、逃げてた。
知ることから逃げ過ぎてた。
何も考えたくなくて、いつものようにして、嫌な現実から目を反らして、逃げて、逃げて…。
今も、こうやって、
逃げないってどうやってするの?
怖くて…向き合えないよ…。
逃げてる間に、何が怖いのか、何に向き合わなきゃダメなのか、どれもこれも良く分からなくなって自分が意味分からない。


