ガラッ
教室の開くその音に、顔を上げる。
花:「あ…、南ん、おはよう。」
「ああ、おはよ…。」
思わずパッと視線を外す。
やば、今の感じ悪かったかな?
てか、さっきの聞かれたかな?
どうしよう、ゴメン!
何が?
もう、分からない!!
カタンッと私の前の席に、花が座った。
え…?
花はチラッと私を見る。パチッと目が合うとお互い反らし合う。
花の席は、あっちでしょ?
花:「あのね、…花、亮君の告白…断ったから…。…ゴメンね。」
は?
何で謝るの?
え?
亮、告ったの?
何?
意味が分からない。
花、知ってたの?
いつから?
「…ゴメン。」
ガタッと、立ち上がって教室を出た。
てか、体が勝手に…。
足が勝手に…。