ようやく家の前に、着くとさっきの「好きな人誰?」から黙ったままの亮。


あんたが、秘密なら秘密って言えばいいのに!その後私が言うんだから!亮が好きなんだって!


なのに、黙ったままなんてずるい!私は言いたいのに言えないままだよ!



亮:「ぜってー、笑うなよ?」



散々黙ったあげく、やっと口を開いたのがそれ!?


やっぱ、いるんだよね好きな人。
しかも、誰か、教えてくれるみたい。



「わ、笑わないし!」




好きな人知った所で!私は負けないんだから!!だって亮を1番良く知ってるのは私なんだから!


その好きな人を超えるって決めたんだから!






亮:「…花ちゃん。」



赤く染まる亮の頬を、夕日のせいにした。



一瞬にして、私の想いが崩れ落ちた。


予想外とはまさにこのこと。ホントに予想もなにも


まさか花だなんて、1ミリも考えてなかったよ。


「ははは!!…。」



亮:「笑うなよつったじゃん!」



「…笑ってないよ!」



ホント笑えない。



亮:「んー?何か変だな南!」




「…とりあえず!頑張っ…。や、じゃーね!また明日ー!」