思い出した 確かあたしが 王龍の十代目に なったばっかりの頃 散歩してたら 見つけたんだよ 「・・銀の狼」 ぽそりと呟いた 「何か言ったか?」 「あ、いやっ なんでもない」 あの時見た蓮の瞳は とても冷たい色をしていたけど 今は温かいな きっと 右京達という 大切なものに 出会えたんだな あたしは 少し嬉しく思った