「…そういえば。 今日は美奈ちゃんの命日ね。」 ふとカレンダーに視線を移した母さんが、優しくつぶやく。 そういえば、そうだ。 美奈の命日は4月7日。 …あの日も、シロツメグサが綺麗に咲いていた。 「…あら??」 母さんが突然驚いたように声をあげ、こちらに視線をむき直す。 突然のことに俺は顔をあげ、まばたきを繰り返してしまった。 「それ…。」 『え??』