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 僕が歯を磨き終わると、慧子も口の中を綺麗にしてしまったようで、互いにコップに水を注いで濯(すす)ぐ。


 歯磨き粉の残り香は当分消えないようだった。


 僕たちはどちらからともなく抱き合いながら、ベッドへと向かう。


 ゴロンと横になると、空腹感はすでに満たされていたので、僕は慧子を抱きしめる。


 キスから始まり、抱き合い出す。


 僕が彼女を裸にしてしまってから、全身のありとあらゆる場所にある、気持ちのいいところを刺激し、ベッド上で熱く抱き合った。


 お互い注ぎ合う愛情に変わりはない。


 僕たちが愛し合えている、何よりの証拠だ。


 僕も慧子も結構愛情にはストレートで、体同士が触れ合うと、自然に愛おしい場所に手が伸びていく。


 これは何も僕たちが若いからという理由だけじゃない。


 人間関係の基礎が出来ているので、僕も彼女も愛を注ぎ込めるのだ。