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「コーヒー美味しいわね」


「ああ。……クリスマスどうする?」


「クリスマス?そうね……あたしのマンションでパーティーやらない?」


「パーティーって……二人きりで過ごすの?」


「ええ、いいでしょ。あたしが料理作るから」


 慧子がそう言い、コーヒーを飲みながら苺のショートケーキを食べる。


 僕はチーズケーキの山を崩しながら、ホットコーヒーを啜った。


 互いにお菓子は別腹だ。


 それに午後三時になると、必ずこのカフェに行く。


 お茶を飲みながら食べるケーキは最高に美味しい。


 僕たちはしばし話をし続けた。


「もうすぐ三年生の後期も終わるけど、今年は充実してたわ」