23
 お互い定食の食券を一枚ずつ買ってカウンター越しに差し出す。


 ドリンクも注文する。


 僕も慧子もコーヒーを頼んだ。


 空いていた窓際の席に座り、なるだけ心身を休める。


 食事が出来たことが分かると、僕たちは各々立ち上がり、学食内の厨房に行った。


「どうぞ」


 厨房にいる女性職員さんがそう言ったので、僕たちが、


「ああ、すみません」


「すみません」


 と口々に言い、料理を載ったトレイを受け取って席へと座る。


 喉が渇いていたので、まずコーヒーを飲む。


 ホットで淹れてあって熱い。