クリスマスの日、何とか勇気を出して千尋に会いに行った。


そこで粘ったかいがあって、一ヶ月だけ延長出来るようになって、あたしは何とか千尋との変わった関係を繋ぎ止めることが出来たんだ。



ご主人様とメイドって関係から、未だに変わらない。


まだ、あれから三日だと言えばそれまでなんだけど。


あたしには一ヶ月しかない、いや、正確には28日しかない。


長く感じるかもしれないけど、恋に関しては長くないと思うんだよね。


あたしは千尋が好き。


だけど千尋は?


真面目に仕事と言うくらいだから、やっぱりご主人様にしか思ってないかも。


ていうか、それすらも危ういよね?


あたしは、千尋の娘か生徒とかだったりして。



あー、ヤバイ!


そう考えると時間はないよ。


早く千尋を振り向かせないと!!



「欄、フォークくわえたままボーッとするんはお行儀がええことやと思うか?」


「思いません……」



「やったら、早く食べてまいなさい!」


「あーい」


「はいでしょ?
返事はのばさない!」


「はい……」


やっぱり、あたしは娘かもしれない。