次に彼氏を作るとしたら、あたしに惚れてくれる人を待とうと思ってた。



卑怯者って、言って笑われそうだね。


でも卑怯者にはなれそうもないかな。


結局、あたしから恋をしてしまった。


待つことなんて出来ないから、あたしは千尋に想いをぶつけたいって思う。














タクシーなんて使うお金も残ってないから、あたしは30分はかかる道を歩いて行った。


雪が積もる道だと、もっと時間がかかる。

だけど、全然辛さを感じない。



この道の先には、千尋…。



あなたが、待ってくれていると信じているから……。