「あたし、皐月も大好きやで?」


「何よ突然? 気持ち悪いなぁ」


気持ち悪いって……。


まぁいい、今のあたしは怒らない。


だって、やたら気持ちがスッキリしているから。


それは、皐月のおかげだしね。




「行くんやろ?
早よせな、クリスマス終わるで!」


「うん! 皐月は彼氏さんとラブラブしておいで!」

「はいはい!
そーさしてもらいますぅ」


そう皮肉を込めて言うと、皐月は早速携帯を取り出して、彼氏に電話をしていた。


嬉しそうに話す皐月に、あたしは小さく、


「MerryXmas」


と言って、お金を置いて店を後にした。