その日、いつもと変わりなく家で千尋の料理を食べて。



一緒にテレビを見て。



そこまで、全く同じだった。



「ごめん、今日はソファーで寝るな」


「え? ……なんで?」


「なんでて。
なに、欄さん俺がおらな寝れんとか?」


うっ……。


なによ、その嫌味な顔は。


あたしの性格上、こういわれたら。



「千尋なんかおらんでも、へーきやっ」


て、言っちゃうんだから。

嘘。


本当は、千尋がいなきゃ寝れないの。


不思議と、最初は恥ずかしくて一緒にいて寝不足だったのに、今では千尋がいて落ち着くんだ。



「あ、今のは可愛いくない!
もっと素直になってもええでぇ? 寂しいんやろぉ?」


「寂しいないわっ!
千尋のアホ! もう、寝る!」


子供みたいに頬をつつかれて、それがさらに反抗心を促して。
結局一人で、ベッドに入った。




どうして、急にソファーで寝るなんて言ったのか想像もつかない。


あたし、何かしたかな?


カレンダーを見ると、明日25日。


あ、今日ってイブだったのか。