待つこと数分。



熱々のハンバーグが運ばれて来ました。

タコさんウィンナーつきときた。


「どぉぞ、めしあがれ?」

「いただきます…」


あたしは、ハンバーグよりも千尋をいただきたいです。


なんて、破廉恥なことを思いながらハンバーグを食べると。



「んまぁ〜い!」


とろけるほどの美味しさに、頬を手で包むと、千尋は嬉しそうに笑う。


千尋の笑顔も、美味しさの一部だね。




「欄さん、明日ちょっとでかけよか?」


「明日? 何かあるん?」

明日は仕事も休み。


だから、1日暇だ。



「今日な、買い物ついでに本屋寄ったんよ。

そしたら、スィーツ特集なんやらやっとって、旨そうなとこがあったんよ!」


「スィーツ? 千尋、甘い物好きやったん?」


「めっちゃ、好きや!
やから、明日休みやろ?
欄さん、付き合ってくれん?」


へぇ、そっかぁ。

千尋は、甘い物が好きなんだ………。



「付き合ってっ!?」


つき、付き合ってって、それは……。


「あかん? 欄さん甘いの好きやろ、やから一緒に付き合ってほしいなぁて」