「俺が教えたるから、将来……」 見上げてくる欄の頬に手を添えてやる。 くすぐったそうに、目を細める欄が愛しくて仕方ない。 「将来、俺の嫁になったら作ってくれや」 ようやく出会った。 自分の見た目だけじゃなく、中身までも受け入れてくれた人に。 千尋は、彼女の為なら いくらでも尽くすだろう。 だって、彼は 彼女専属の メイド君だから――。