そうなことを、仲直りした後に皐月に言ったら

似たもの同士かも、と言われた。


「お互いにないもので、埋められたら一番理想やない」



そうなのかもしれない。


千尋は、あたしを思って疲れていても尽くしてくれる。


だから、あたしは安心して千尋の側にいたらいいのかな。


それが、千尋を安心させてあげられる唯一の方法かもしれない。




無言で作業を進める千尋。

あたしも床に下りて、千尋の背中にのっかかる。



「なんやねん」


あ、声のトーンが下がってる。


すねたな。


クスクス笑うと、舌打ちされた。


それでも、嫌にならない。


だって、そこにも愛があるとわかっているから。

















「いつか、ママとパパになろうなぁ!」


そう言うと

千尋は小さく笑った。