喧嘩した日から、一ヶ月が過ぎた。


月日が流れるのは早い。


もうすぐ、桜が満開だと天気予報で言っていた。




天気もいいから、今日は洗濯でもしようか。


布団も干そう。


きっと夜には、ふわふわした布団で眠りにつける。




「よっこいっせ!!」


持ち上げてみて、重さに表情に力がはいった。



やっぱり、シングルの時とは重みが変わるなぁ。



―ピンポーン。



もう一度持ち上げようとした時、来客を知らす部屋のインターフォンが鳴った。



バタバタと廊下を歩き、玄関のドアを開けると――。




「おかえり!」


あたしの、大好きな人が
そこにいた。