そして、朝になって目を覚ましたら、知らない男性が隣に寝ていたってわけ。


驚かずにいられない!



いつ知り合った?


いつ連れ込んだ?


いつ抱き合ったーっ?



裸なんだよ!


あたしと、彼は。


スッポンポンよ。


何度確かめても、服を着ていないし、何度考えても彼が何処のどちらさんかわからない。


あたしは、何てことをしてんだ。



痛い、痛すぎる。



いくら振られて妬けになったとはいえ、酔った勢いで見ず知らずの男性を連れ込み良からぬ事をしたなんて……。



もうバージンじゃないけど、セカンドまで嫌な思い出になるじゃないか。



「…いや、まてよ。
覚えていないから、思い出にはならんかな?」


う〜ん。


にしてもだ、何にせよ、今は服を着よう。


うん、そうしよう。



ベッドを出て、そこであたしは目を点にする。


酔って帰ってきたはずなのに、脱ぎ散らかしてあると思っていた服が綺麗に整理整頓されてあった。



そして、朝、仕事に遅刻しかけて畳まずにソファーに放っておいたパジャマも、また綺麗に畳まれている。