なによっ、なによっ、なんなのよー!?


その“いかにも”って感じの会話はっ!!



怒りと悲しみが入真地って、呼吸するのすら嫌になった。



あたしは、また裏切られたんだ。


千尋は、そんなことする人じゃないと思っていたのに。


大きいのに繊細な綺麗な手で、その人に触れたの?


その人に触れた汚い手で、あたしにも触れたの?


あの、おばさんもそうなの?



「今日もサービスつけてくれるの?
あたしもぅ、溜ってるのよねぇ」


「そりゃもう。
高い代金払ってもらってますから、いくらでもサービスしますよ」



サービスって、あのおばさんにも言ってた……。


じゃあやっぱり、あの人もこの人も千尋のお客さんなんだ。



どうして。


千尋の仕事は、メイドってかお手伝いでしょ。


なのになんで、サービスとか……。



『今日は、たっぷりサービスしたるわ』


ふと、いつか言われた言葉が蘇った。



あのサービスって、もしかして。



一番あってほしくない事を考えてしまった。