「でも…服脱いでたんは?」


二人とも全裸とか、やっぱり何かあったのかも。


「あれは、欄さんが自分から脱いだ。

欄さん、酔ったら脱ぐ癖あるんとちゃうん?」


脱ぐ癖?


そんな癖あったか?と、考えてみたけど、酔った時の記憶なんて元々あるわけないから考えたところでわからない。



「…まったく、わからへん」


「やろうね。
しかも、俺の服まで脱がせるし……俺、女の子に力で負けたん初めてやわ」



あからさまに、ショックな顔をしないでほしいと思うよね。


あたしの方が、色々とショックがデカイんだから。



つまりあれでしょ。


あたしは、千尋を家に引きずり込んだ挙句、裸になって抱いてとすがり、嫌がる千尋を無理矢理脱がせたわけだ。




『いや!ご主人様、止めて下さい!』


『ご主人様の言う事が聞けないのか?』


『そ、そんなことは…』


ふふふふ。



とんでもない想像をしてしまった。


変態ご主人と可愛いメイドのエロビデオのワンシーンのような。


ヤバイ、あたし病んできたかも……。