お互い黙ったまま。


あたしはベッドの前に立ち、千尋はベッドに腰を下ろしている。



とても妖しい雰囲気に、今更ながら後悔の渦がうごめきだした。



「はよ見せてや?」



シレッと言われて、あたしはゴクンと生唾を飲み込み。
ハァと、小さく息を吐いた。




千尋はわかってるのかな。

これから何をしようとしているのか、薄々気づいてるんじゃないのかな。



だから、さっきから笑顔を見せてくれないのかと思ってしまう。



今あたしが、服を脱いだら千尋はどんな反応を見せるだろう。


あたしは、ただ女として見てほしいだけ。


だけど、もしかしたら最悪な方向へ向かう。
そんな気がしてならなかった………。