「…そうか」



頷いてから黙り込んだ千尋。


場を持たせるために、アイスをゆっくりと食べいるけど、所詮アイス。


するりと溶けて、すぐになくなってしまった。



「ご馳走さまでした」



さてどうしよう。


何も話すネタがないというか、話せる雰囲気じゃないような気がする。



さっきから千尋は、顎に指を添えたまま考えごとに没頭してるんだもん。



いつもなら『ご馳走様』と言ったら、笑顔で返事が返ってきて、直ぐに洗い物を始めるのに、食べ終わってから10分経つのに未だに動きを出さない。




うーん。

節電のためだからと、みたい番組がない時はテレビをオフにしようとルールつけられたせいで、今部屋の中は静かすぎた。


テレビがついていたら、そっちに集中してみてもいいのに、逃げ場がないのは痛いな。



つければいいんだろうけど、何故か物音がたてられない感じがあるのだ。




い…居心地悪ぅ。