世界を敵にまわしても



夢から覚めて、あたしは泣いた。


好きだからこそ離れなければいけないって、分かるけど。

生徒と教師だから、難しいことがたくさんあるのも分かるけど。


『俺だから、美月を幸せに出来ない』


あたしは先生とじゃなきゃ、幸せになれないんだよ。


伝わってほしかった。
分かってほしかった。


気付いてほしかったの。あたしはずっと。


あたしと先生を離ればなれにさせてしまうのは、生徒と教師という関係でも、噂でも周りの人達でもないってことを。



ねぇ先生。

お願いだから、負けないで。


あたしがここで歌う意味が、分かるでしょう?


臆病で弱い自分に負けたくなかった。

先生にも、負けてほしくなかった。


怖くて、不安になった時ほど、あたしを信じてほしかったよ。


それ以上に、自分を信じてほしかった。


この想いだけは。その想いだけは。信じていてほしかったの。


好きだという気持ちだけは、揺るぎないものだって。



今、もう一度伝えるから……どうか届いて。


先生と一緒なら、もっと強くなれる。

先生と一緒なら、2人なら、何でも乗り越えられるから。


お願い、先生。


気付いて。

負けないで。



あたしの願いが届いたなら、返事を聴かせて。