世界を敵にまわしても



2回目の準備期間も、3回目の時も晴は学年問わず誤解だと説いてくれたけど。


それ以降学校には行く用事がなかったから、どうなるのかなんて分からない。


「あ!? 何で晴がイチゴ食ってんだよ! 美月ちゃんだな!?」

「ヨッシーは晴をいじめすぎ」

「おおーっ! もっと言ってやって美月!」

「調子のんなよ晴!」

「ぎゃーっ! レモン近付けんな! 嫌いだって言ってんだろー!」

「シロップなんだから酸っぱくねぇって!」


……ヨッシー達もそう。前の時みたいに、味方してくれるんだ。


有難いのに、嬉しいのに、本当に先生と付き合ってるから罪悪感の方が大きい。


味方してくれる晴やヨッシー達まで騙して、先生のことを好きな女の子も騙して。


こうしてる間、先生は独りで仕事をしてるだろうってことも分かってるのに。


それでもあたしは噂が消えて、また先生と普通に逢えることを願ってるんだ。



「溶けるよ、美月」

「え、あ……」


椿に言われて、先がスプーン状になったストローをかき氷に刺した。


「……」


サクサクと鳴る氷は段々と溶けて小さくなっていく。


口に含めば冷たかったけど、特別美味しいとは思えなかった。