世界を敵にまわしても



「ちょ、何してんの!? 何でお前まで委員になってんの!? バンドどうすんだよー!!」

「俺だってなりたくてなったわけじゃねーよ! クラス全員でじゃんけんして負けたんだよ!」

「お前、じゃんけん弱いにも程があるよ!?」

「恨むなら俺じゃなくて俺の運の無さを恨め!」


何だこの言い争いは。


呆れた視線を送っていると、ヨッシーの隣にいた女の子と目が合う。


「美月ちゃん! 久しぶり~っ」

「……久しぶり」


あたしが菊池さん達にイビられてた時、ヨッシーを含む1組の人達に助けてもらったわけだけど。

あたしに笑顔を見せる女の子は、その中の1人だった。


お礼を言ったところで、本人達はそういうつもりじゃなかったんだし、伝わらないだろうな……。


「座ろっか。もうっ、ヨッシー! いい加減にしてよ、恥ずかしいじゃん!」


女の子がそう言うと、晴とヨッシーの言い争いが止まった。


「何で俺が怒られんだよ! 晴に怒れよなーっ」

「ほら晴も! 美月ちゃん困ってるじゃん!」

「いや、あたしは呆れてただけ」

「ちょ、美月ヒド!」


入口付近で主に晴とヨッシーが騒いでると、「コラ」という聞き慣れた声が耳の奥で響く。


先生が大量のプリントを持って、あたし達4人を見下ろしていた。