世界を敵にまわしても



「あー……実行委員になったのはもういいけど、委員会がなー」


清掃時間と帰りのホームルームを終えてすぐ、あたしと晴は2階にある視聴覚室へ向かう。


「めんどくさい」


ズバッと言ったあたしに晴は苦笑して、ズボンのポケットに手を突っ込んだ。


「まぁ今日は、簡単な説明くらいじゃない? 形だけの顔合わせっていうかさ」

「だといいけど」


あたし達の教室からそう遠くない視聴覚室のドアを晴が開けると、中から晴の名前を呼ぶ声がした。


「うわっ、知った顔ばっか!」


視聴覚室の中を覗くと、いつだったか晴と昇降口でたむろしていた先輩達の顔がある。


「あはは! 晴も委員なら楽しくなりそうじゃ~ん」

「つかお前、バンドは? 委員なんかしてていいの? はりきってたじゃん」


さすが晴、顔が広い。


見たことのない先輩達に話し掛けられる晴に関心していると、ふと背後に気配を感じた。


「あれぇ? 美月ちゃんに晴じゃん」

「げぇ! お前も実行委員なの!?」


振り向くと、そこに居たのはくすんだ茶色の髪をしたヨッシー。