世界を敵にまわしても



「あー……何て言うか。モヤモヤする」

「分かりづらい」


間髪入れず言うと、椿は眉間にシワを寄せて考えてるようだった。


「ぶってるって言うか、何つーか」

「大人ぶってるって事?」

「あー……半々? てか、3分の1?」


3分の1? 何だそれ。


悩み出す椿にあたしまで悩んでしまう。


「あ、教師の面と子供の面ってこと? もうひとつは何」

「そこは美月しか知らねぇべ。男のツラ」


サラッと、とんでもない事を言わないでほしい!


「何て言うか、大人ぶってんなーって思うのは教師の時だけど。ガキくせーって思うのも教師の時。晴と話してる時とか、たまに思う。2人仲良いじゃん」

「あー……なるほど」


分かるような、分からないような。でも授業中と放課後の先生は違うし、子供っぽいとこがあるのは分かる。


生徒と話してる時、当たり障りのない会話をしてるのが大人ぶってるってこと?


でも確かに、晴は他の生徒より先生と仲良い方だとは思う。


……椿が先生の事を子供って言ったことにきっと深い意味はないのに。


何であたしがこんなに気になってるんだろう。