世界を敵にまわしても




分からなかったことがあったら、まず情報収集。調べて、要点をまとめることから始める。そしたら頭に叩き込んで覚える。


それが、あたしの勉強の仕方だ。


だけど今回ばかりは、そう簡単にいかないらしい。


帰り際にコンビニに寄って買った雑誌を開きながら、首を捻る。


右に左に頭を倒しても、可愛いモデルも煽り文も変わらない。


“デート服テッパンコーデ!”


これで間違いなしとでも言いたげなゴシック文字に、些か不安になる。


……ダメだ、分かんない。


彼氏の年代別に分かれているけど、年上相手のコーデはあたしには大人っぽ過ぎる気がする。


「……やめよ」


パタンと雑誌を閉じながら、どうしようかと頭を悩ませた。


そもそもデートに着て行く服を悩むって、普通なんだろうか。


いつも通りでいいんじゃないのかと思うのも本当で。でも少しくらいお洒落したいと思うのも本音だ。


「……」


あぁ嫌だ!

何でこんなに悩んでるのよ、恥ずかしい!


デートなんてしたことないから分からない。


何をするのかも、どこに行くのかも、自分はどう振る舞えばいいのかも。知識が限りなくゼロに近いことに今更焦る。


ミキ達が話していたデートの内容も全く思い出せない。いやそこは申し訳ないけど、本当に思い出せない。