世界を敵にまわしても



「何で笑ってんの?」

「ううん。晴は? 部活中じゃないの?」

「いいのいいの。休憩ー」


まぁ、晴がいいならいいけど。


「そういや今日、椿と来てたな!」

「え? あぁ、うん」


さすが晴だ。すでに椿を呼び捨てにしてるし、友達なのかな。


……あれ? そしたらあたしって、もう椿と友達?


「俺、2人が教室に入ってきた時、キター!って思ったんだよね」


考え出した事を頭の隅にやって、あたしは晴に首を傾げた。


「きたって何が?」

「俺、2人って絶対合うと思ってたから!」


……そうなの?


ニコニコと笑う晴につられそうになりながら、あたしは理由を問う。


「どのあたりが?」

「何か美月も椿もさ、こう、シュッとしてんじゃん! シュッて、分かる!?」

「ごめん分かんない」

「えぇ〜……何で俺の説明って誰にも通じねぇの?」


言葉足らずって言うか、身振り手振りで伝えようとするからだと思う。


「うーん。何つうか、美月は椿と一緒に居る方がしっくりくる。あ、別に今のグループの奴らが場違いとかじゃなくて!」

「場違いって!」


違和感とか、そういう事を言われるかと思ったのに。場違いは予想出来なくて笑ってしまった。