世界は一度滅んでしまった。




歴史上、その時代の歴史や文化、伝統が滅んだ。


地球の一部である人も動物も自然、すべてが滅んだ。
 



破滅の世界 




隕石の落下を予測した人々は地下奥へと逃げた。





だが、問題が生じた。




地下に入れる人にも限りがある。




生死の選別が始まる。





人として能力があり優れているもの、人々の食糧となる食物などである。


地下空洞は世界各地で造られる。


すべてを保護することはできない。






残された人々は宇宙へと逃げようとした。


しかし、まだ開発途中で人が住める状態ではないので宇宙に住むことは不可能であった。





選ばれた人と選ばれない人。


人としての平等はなかった。




ただ、生きたい。地球上の誰もが願った。




そして、隕石の落下


世界が崩壊する。


人々は地球から隕石を破壊する計画が失敗に終わる。


計画名:ワールド・ディフェンス




計画は失敗に終わるが計算された落下ポイントを変更することと隕石の大きさを半分以下にすることに成功した。





地球崩壊は逃れるが隕石の破片が地球に落下した。


また、落下の予測軌道を大きく逸らしたため、地下の避難所を直撃した。


人々によって選ばれた人は生き残ることができなかったとされる。
 



隕石のことを後に、『選択の石』と呼んだ。




人が生かす人を選ぶのではなく、石が生かす人を選んだのだと。







生き残った人々はただ生きることだけを考えた。





人々は少人数で暮らし、他の人を探すため日々歩く、気がつくと一つの村ができた。







破滅の世界から二百年後のことだった。