僕は二人がいる場所まで走った。


場所は廃墟ビルだ。


『C』の活動で何度か通ったから覚えていた。


僕がいたデパートからも近い。









すぐに目的地に着いた。


ビルの入り口には男が二人立っていた。


正面から入るのは無理がある。


僕は裏口に行くが、ここにも人がいた。


僕は考えた。


ビルに入るにはどうすればいいのかを…







僕はビルを見ていると視界に隣のビルが映った。


隣のビルは廃墟ビルではないが、階ごとに会社があり、出入りが自由だった。


僕は屋上まで登ろうとした。


だが、屋上につながるドアに鍵がかけられていた。


開く気配がない。








しがたがない…







僕は『肉体強化系』の『強化』能力で左手に力を入れた。


ドアを無理やり開けた。


ビル内に破壊音が響いた。







僕は屋上へ逃げた。