僕は部屋を出るのを止めた。


森下先生の方を見た。





「昨日、神山君と一緒に活動していた仲間に『藤沢ナナミ』がいたんだけど…」





僕は先生の方に近寄った。



「なんでナナミのことを知ってるんですか」


「まあ、席に座りなよ。色々長くなるから」



僕は言われたとおりに座った。







「取引しないか。『藤沢ナナミ』のことを少しだけ話すから神山君の能力について話を聞いてほしい」






僕はナナミのことが気になったので承諾した。








「ありがとう。それじゃあ始めるよ。君の能力、『自己再生』について…」